「月に堕ちる」は誰の運命か? ジークアクス第8話

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ジークアクス 第8話を観た。

第8話 月に墜(堕)ちる

Aパート「月に墜ちる」/Bパート「月に堕ちる」

タイトルが「墜(堕)ちる」。(堕)が入っていて、カラーらしく仕掛けのある表記と思ったが、Aパート(前半)とBパート(後半)のタイトルが違うのだな。
前半が『月に墜ちる』、後半は『月に堕ちる』。
「墜ちる」はソロモンの物理的な落下、「堕ちる」は精神的な堕落や転落を意味する。「堕ちる」は、ストーリーのダークな行き先を示唆するものだろうか? 見終わってそう感じた。

「月に墜ちる」

前半は映画のU.C.0079の残り第2話の部分。(第2話『白いガンダム』の続き)。
しかし最後のシャリア・ブルのモノローグでかかっていたBGMが変わっていた。セリフが違う。映画では、ソドンがコロニーに近づく場面で、「赤いガンダムはどこにいる?」というセリフだったが、「月に墜ちる」では、赤いガンダムが実在することを確認し、シャアがこの世界にいる希望を語るものにになっている。尺が違うからか、BGMがちがった。映画のBGM、ファーストでも印象的な曲(「機動戦士ガンダム オリジナル・サウンドトラック」での「虚無感」という曲)で、懐かしいともに、シャリア・ブルの情感とすごく合っており、すばらしい選曲だった。映画を見た後、何度も聞いたほど。変わったのが残念。

以前の記事でも触れたが、シャアとシャリア・ブルがソロモンに突撃する場面で、2機がスピンしながら前進する演出は、庵野監督の作品、『トップをねらえ!』第5話と同じ構図。

バスターマシン1号と2号
トップをねらえ! 第5話よりバスターマシン1号と2号

キケロガが左右にビームを振って攻撃する構図は、同第5話のバスターマシンのオマージュだ。

バスターマシン2号
トップをねらえ! 第5話よりバスターマシン2号

「月に堕ちる」

キシリアとミゲルがニャアンにケーキを焼く。この行為に、象徴的な意味が込められているのだろうか? サイド6でも誰かにそうしてもらえていたら、意味がわかったかも。

ギレンとキシリアは、終戦以来、一回も会ってないとエグザベは言う。父親のデギン公が健在であれば、そういったことはないはず。しかしデギンが死んだなら葬儀で2人は会わざるを得ない。ならばデギンは生存しているが、影響力がない(健康?政治的?)状態といことなのかな? エグザベは、作劇上の役目なのか、お人好しなのか、ニャアンに裏事情を説明しすぎ。スパイに向いてない性格。

ジフレドは、ニャアンの危機に呼応して、あるいは彼女の意思に反応して、敵を攻撃した。前回、ジークアクスが操縦席に搭乗していないマチュを守るために自律的に動いたのは、今回の伏線というべきか、オメガサイコミュの恐るべき能力を演出しているのか。
ニャアンが、「キシリアが自分を嫌ってない」「ジフレドはキシリアに似ている」と感じたプロセスは、ジフレドはニャアンを好ましいと思っていると直感した、ということなのだ。これがジフレドがニャアンを守るために起動したことは、関係あるな。

それにしても。ジフレドはジークアクスの2号機とされているが、顔のデザインはまるで別物。もはやガンダムではないね! 頭部の角が分離してビームを撃つし。ビームはかなり威力がある。この時代の技術水準を考えると、ビーム兵器はビームライフルのような大型装置が必要なはずではないの。

ミゲルやアサーブのように、重要なポストにいる人物が裏切りを行うなど、チェックが甘い。ジオン公国の(あるいはキシリアの)統治体制の危うさが感じられる。歴史の浅さゆえの未熟さなのだろうか。

今後の展開は?

エンディングに登場する空港の人物も謎が残る。エンディングの「CAST」に名前がまだ現れていない。新キャラクターなのか、それとも意外な人物の再登場なのか。

 ニャアンは、ミゲルが同僚を殺害した犯人であることを見抜いたり、ジフレドを起動したりしたり、ニュータイプ(?)能力の高さが見て取れた。そしてニャアンが「マチュは本物」と語っていたのは、マチュも同等の力を発揮することの伏線なのだろう。やはり最終話までに、マチュとニャアンの対決が描かれるのだろうか。
 もうどうなってもいいや。

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