PCの前に行かずに電源を入れる方法
― BIOS定時起動とWOLで“待ち時間”をゼロにする ―
パソコンを使おうと思ったとき、
「電源を入れる → 起動を待つ → ログインする」
この時間は意外とストレスになる。
特に
- 離れた場所にPCがある
- PCの前に座ったらすぐに使いたい
- 出勤前したら直ちにPCで仕事をしたい
このような状況では、あらかじめPC(Windows)の電源をいれて置くと時間の無駄がない。
この記事では、自分が実行している、PCの場所に行かずに電源を入れる2つの方法を解説する。
1. BIOSで定時に電源を入れる方法(自動起動)
■ 仕組み
マザーボードのBIOS(UEFI)には、指定時刻に自動起動する機能がある。
名称は機種により異なるが、以下のような表記が多い。
- RTC Alarm
- Resume by RTC
- Power On by Schedule
これはOSとは無関係に、ハードウェアレベルで電源を入れる機能である。
■ 設定手順(概要)
- PC起動時にBIOS/UEFIへ入るキー(DeleteキーやF2など)を押し、その画面に入る
- 「Power Management」関連メニューを開く
- 「RTC Alarm」「Power On by RTC」などを有効化する
- 起動時刻を設定する
- 保存して終了する
※BIOS/UEFIのメニュー構成や設定の項目はメーカー/マザーボードにより異なるが、項目はあるはずである(自分が所持してきたデスクトップPCには必ずあった)。
■ メリット
- 決まった時間に自動起動できる
- 出勤前にリモート接続が可能になる
- 電源ボタンを押す必要がない
自分は「朝職場に来たらWindowsがすでに立ち上がっている」状態にしてあり、快適である。
■ 注意点
- メインスイッチはオンにしておく必要がある(当たり前だが、電源はオン)
- スリープ状態では動作しないことがある
- マザーボード依存である
- 変更するためには、OSを再起動する必要がある
2. Wake on LAN(WOL)で遠隔から電源を入れる方法
■ 仕組み
Wake on LAN(WOL)は、ネットワーク経由で「マジックパケット」を送信し、PCを起動する技術である。
LAN接続されたPCであれば、
- スマホ
- 別のPC
- ルーター
から起動信号を送ることができる。
■ 必要条件
- 有線LAN接続(Wi-Fiは不可の機種が多い)
- BIOSでWOLを有効化する
- Windows側でWOLを許可する
- MACアドレスを把握しておく
■ Windows側設定(概要)
- デバイスマネージャーを開く
- ネットワークアダプターを選択する
- 「電源の管理」タブを開く
- 「このデバイスで、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする」にチェックを入れる
■ スマホから起動する方法
Androidの場合は、
- WOLアプリをインストールする
- MACアドレスを登録する
- 同一LAN内で起動する
ルーター設定を行えば、外出先からの起動も可能である。
BIOS定時起動とWOLの比較
| 項目 | BIOS定時起動 | WOL |
|---|---|---|
| 柔軟性 | 低い(固定時刻) | 高い(随時) |
| 設定難易度 | 比較的簡単 | やや複雑 |
| 外出先から起動 | 不可 | 可能(設定次第) |
| 省エネ | △ | ◎ |
どちらを選ぶべきか
- 毎日決まった時間に使う → BIOS定時起動
- 必要なときだけ起動 → WOL
- 両方併用 → 最も効率的
定時起動と必要時WOLの併用が最も合理的である。
実際の効果
PCは、
- OSの起動
- 常駐ソフトの読み込み
- クラウド同期
などにより、使用可能になるまで数十秒〜数分かかる。
この待ち時間をゼロにできるだけで、日常の作業効率は向上する。
まとめ
- BIOS定時起動はシンプルで安定している
- WOLは柔軟で強力である
- 両者併用が最も効率的である
- 電源ボタンを押しに行く必要はなくなる
PC起動の(半)自動化は、1回あたりの節約時間は小さいが、累積された効果は大きい。

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