USBメモリからWindows 11へアップグレードする方法|クリーンインストール不要で環境をそのまま引き継ぐ

Windows 11をUSBメモリからインストール PC


Windows 11をUSBメモリからインストール

Windows 11をインストールした。
以前に作っておいたブータブルUSBメモリをハブに差し、再起動時に DELキー を押してBIOSを開く。このBIOSでは挿してあるUSBメモリを直接指定して起動できるようになっていた。

ただ、そのまま起動するとクリーンインストールしかできない仕様のようで、既存環境を残してのアップデートはできなかった。そこでいったんWindows 10を通常起動し、USBメモリ内の setup.exe を実行。これでアップデートの手順に入れた。


ダウンロードとアップデート

最初に「更新プログラムをチェックしています」と表示されたが、タスクマネージャを見ると裏でファイルをダウンロードしていた。およそ15分ほど。
5G接続なので速度は50〜70 Mbpsほど出ており、後でルーターの管理画面を見るとダウンロード量は約5 GB。USBメモリを用意した意味はあまりなかったかもしれない。

その後アップデート処理が始まり、1回だけ再起動。
ログオン画面が表示された時点でユーザー名もパスワードも変わらず、環境はそのままだった。
セットアップ開始からおよそ50分でWindows 11が使える状態になった。
タスクバーが下端に戻った以外は、常駐ソフトやスタートアップ登録しているバッチも問題なく動作。ほぼWindows 10の延長のような印象だった。


カスタマイズと確認

OSの設定を整えたあと、タスクバーを右端に移動するために ExplorerPatcher を導入。
これでタスクバー位置を自在に変更できる。実際に右端へ移すと、常駐ソフトの一部アイコンが隠れる以外はほとんど同じ使い勝手だった。

Windows10で使っていたソフトを起動して不具合がないことを確認した。現在の所、以下のソフトは問題がなく使えている。

  • Firefox v144.0
  • 秀シリーズ(秀丸エディタ、秀丸メール、秀丸ファイラーClassic、秀丸スタートメニュー)
  • ATOK 2017 Ver 30.0.8
  • RoboForm V7
  • AutoHotkey v1
  • Bluewind
  • Thinclient

ExplorerPatcherでタスクバーを右端に配置

Windows 11では、標準設定ではタスクバーを画面下部にしか配置できない。以前のように右端に置きたい場合は、フリーソフトの ExplorerPatcher が有効だ。
公式サイト(https://github.com/valinet/ExplorerPatcher
から最新のリリース版をダウンロードしてインストールする。

自動的にエクスプローラが再起動し、右クリックメニューなどが従来のWindows風に切り替わる。


設定画面を開くには、タスクバー上で右クリック →「プロパティ」 を選ぶ。
するとExplorerPatcherの「プロパティ」ウィンドウが開く。
左側のメニューから「タスクバー」を選び 「画面上のプライマリ タスクバーの位置」「右」 に変更するだけで、タスクバーを右端に配置できる。
設定を反映させるためには、ウィンドウ右下の 「エクスプローラーの再起動」 ボタンをクリックしてエクスプローラーの再起動を行う必要がある。

設定は再起動後も保持され、動作も安定している。
常駐アイコンの一部が隠れる点を除けば、Windows 10時代のレイアウトをほぼ再現できた。

まとめ

USBメモリを使ったWindows 11へのアップデートは、結果的に環境をほぼ維持したまま移行できた。
作業時間はおよそ50分、設定や常駐ソフトも引き継がれ、特にトラブルもなし。
タスクバー配置などを調整すれば、Windows 10からの移行も違和感なく済む印象だった。

コメント

タイトルとURLをコピーしました